関税についてのまとめその2 「関税ってどのくらいお金かかるの?」

関税についてのまとめコラム、第二弾です。前回は関税のかかる時かからない時について解説しました。過去記事はこちらからどうぞ。

関税って発生する時と発生しない時もあるし、発生した時でも、「料金がバラバラで良くわからん。。何がどうなってこの価格になったんや。。。」と、いつも私たちの頭を悩ませてくれます。というか関税だけでなく、税金ってだいたいややこしいですよね。

そんな良くわからない関税の請求金額についてスポットを当てて、今回は解説していきます。輸入物販販売者としては当然押さえておかなければいけない知識ですよね。

当コラムでは私の今までの輸入経験や、他の輸入物販の方のお話を元に、自分なりに関税について知っていることをまとめています。色々なことを突っ込んで書いていますが、100%正しい知識ではないので、ご了承ください。

あと文章が長く少々マニアックな領域まで書いていますので、ややこしい話が嫌いな人は一番下にまとめを書いていますのでそちらだけお読みいただいてもOKです。それではどうぞ!

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関税っていくらかかるの?何パーセント取られるの?

関税の課税率については、財務省のHPに詳しく載っています。
http://www.customs.go.jp/tariff/

見て頂くとお分かりのように、死ぬほどたくさん分類分けされています。。この表が全て頭に入っている人は地球上に存在しないんじゃないかと勝手に思っています。

なので全てを頭に入れる必要はあんまり無くて、多分こちらの表の方がシンプルで分かりやすいと思います。
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1204_jr.htm

この表を初めて見た時に、私はこう思いました。「ふむふむなるほど。洋服系がだいたい10%くらいで、バッグが少し高め、アクセサリーは約5%か。。なんとなく分かったけど、あれ?実際に請求が来た金額、税率となんか違う気がするんですけど。。」

そうなんです。表記されている税率と、実際の請求金額が結構違ったんですね。さらに全く同じものを発送してもらったのに、前回と請求額が微妙に違うなんてこともありました。

電話してわかった関税額の実際のところ

まああれだけ分類があるので、通関士の判断も誤差があって当然だろうと思いつつも、気になって発送業者に電話して聞いてみました。するとどうやら、税関のスタッフは商品を一つずつ分類分けしているわけではないみたいなんですね。

通常、転送業者を利用するときはいろんな商品をまとめて一つのダンボールに梱包して日本まで発送します。その方が商品一つあたりの発送コストが安くなってお得だからです。

そんな「商品ごちゃ混ぜダンボールの税額」については、まるっとまとめて10%!みたいな形式で請求金額を決定しているようです。そしてその時の基準は、「一番多い商品カテゴリ」の関税率に準拠します。

つまり税率10.9%ドレスを9点、税率4.4%の手編みマフラー1点を一つのダンボールに入れて発送すると、全部まとめて10.9%の扱いになるという寸法です。

考えてみれば、税関スタッフの人員にも限界があるわけで、毎日とめどなく送られてくる商品一つ一つをチェックして「え〜と、この商品は第11部の第20分類の、統計番号5005.010だから税率は○○%で、え〜、、次のこの商品は第12部の〜〜」みたいなことをしてるとは考えにくいですよね。

ですので、色々な商品をまとめて送るときはどんなカテゴリの商品の比率が大きいのか?に着目して計算してみてください。おそらく想定した関税の金額と、請求金額が少しは近づくと思います。

と言いますか、洋服とかバッグとか靴とかを10〜20点まとめて発送すれば大体10%くらいの関税率になることがほとんどです。なので想定利益を算出するときや、出品価格を設定するときは10%って決めてしまっても良いかと思っています。

革靴の関税率の計算方法と注意点


次に革靴の関税についてです。こちらも輸入物販者に立ちはだかる大きな壁とも言えるトピックですね。

革靴の税額は「30%もしくは4300円のどちらか大きい方」と定められています。なんでこんなに高いねん、と思って理由を調べると、どうやら国内の革産業を保護するためにあえてハードルを高くしてるみたいですね。ふ〜ん、なるほどね〜って感じですけど、きっと大事なことなんでしょう。

「30%もしくは4300円のどちらか大きい方」という表記の仕方に一瞬頭にハテナマークが浮かびますが、ちょっとシミュレーションしてみましょう。

例1、1万円の商品を輸入する時
10000円×0.3=3000円

3000円よりも4300円の方が数値が大きいので、
1万円の商品を購入するときは4300円の課税がされます。

例2、2万円の商品を輸入する時
20000円×0.3=6000円

6000円は4300円よりも数値が大きいので、
2万円の商品を購入するときは6000円の課税がされます
。(こ、これはとんでもない金額やでぇ。。)

こんな感じで計算すると、「商品金額が14333円を境に4300円の課税か、30%の課税かに別れる」ということが分かります。つまりざっくり14000円以下のものを仕入れるときは4300円の関税がかかり、それ以上のものは30%の税率がかかるということですね。(個人用の関税は0.6の係数がかかるので、商品金額2万4000円が境目となります)

そしてこの高い関税率は上記で書いた「ごちゃ混ぜダンボール」の時にも容赦無く発生します。革靴カテゴリついては通関士の方が目を光らせているわけですね。革靴用関税が適用されない時もあるかもですが、印象としてはほぼ100%かかっちゃう感じです。

さらにこの「革靴」というのが厄介で、「甲が革製又は甲の一部に革を使用したもの」という基準なんですね。言い換えると「ソール部分以外に少しでも革が使用されている履物は、全て革靴とみなす」ということです。(もっと細かい基準があるでしょうが)

履物なので、当然スニーカーも入りますし、サンダルやパンプスも含まれます。(いわゆるスポーツ用のスニーカーは革素材でも27%の関税率になります)

一般的な革靴と聞いて想像するドレスシューズやローファー、ブーツだけでは無いのです。ゴムで出来たサンダルで、留め具の一部分だけ革が使用されていればもうそれは革靴として扱われます。

ただ、ここにも一つポイントがあって、通関士はインボイスの内容を見て税率を計算します。一つ一つ商品の実物を確認することは実はそんなに多くありません。なのでほとんどゴムで出来ているようなサンダルは、素材の所に[Rubber]と書いてしまえば、比較的スルーしてくれます。

これも各発送事業社やその時担当する通関士によって基準が色々ありますので参考程度にしてくださいね。お伝えしたかったのは、インボイスに嘘を書けばスルーしてくれるよということではなくて、税関スタッフも割とざっくりしていることが多いのでガッチガチに正確に書かなくても大丈夫です、ということでした。

あとは革というのはいわゆる「天然の本革」のことを指します。合成皮革を用いた商品は革靴カテゴリには入らないのでそちらも知識として押さえておいてください(合成皮革はポリウレタン樹脂や塩化ビニルを使っています)。商品ページにも合成皮革は「Faux Leather(フェイクレザー)」や「Synthetic leather(シンセティックレザー)」という風に表記されていますので分かると思います。

いずれにせよ、革を使った履物を取り扱う際にはある程度覚悟を持って臨みましょう。革靴の税率を安くする「関税割り当て制度」というのもありますが、それはまた別のコラムで詳しく書きたいと思います。

無税商品に意外な落とし穴!!その名も消費税!

これは私の経験談ですが、過去に腕時計を海外から直送で仕入れた時のことです。玄関で商品を受け取ろうとしたら、関税を取られたんです。その時は、「腕時計は関税かからないカテゴリ」という認識だったので、結構ビックリした記憶があります。

今思えば、あの時支払ったお金は「関税」ではなくて「消費税」だったんですね。。そうなんです、無税商品は確かに関税はかかりませんが、消費税はしっかりと取られてしまうのです。

ここでいう消費税とは日本で普通に買い物する時に発生する8%のアレです。なので1万円の商品を日本に仕入れると、しっかり800円分消費税がかかっちゃう訳です。この8%の消費税は上記でお伝えした関税額とは別で発生します。なので革靴だと30%+8%という恐ろしい額に膨れ上がります。

関税ってなんか思ってたよりも高いな〜と感じた時の原因のほとんどはこの消費税です。よく考えると普通のことですが、結構認知されていない気がします。

さらに厄介なことに、この消費税は、「商品金額と関税額の合計金額に対して」かかります。どういうことかというと、1万円の商品を購入する際にまず関税が10%かかったとします。するとトータル金額は11000円になりますよね?なんと消費税はこの11000円に対してかかります。なので880円が消費税として請求されます。

つまり、1万円の商品に対しての関税と消費税の合計金額は「1000円+800円」かと思いきや、実は「1000円+880円」かかる訳です。たかが80円じゃないかと思うかもしれませんが、この数値は商品金額や関税率によって変動しますのでなかなか侮れないポイントとなります。

これらを踏まえて、一般的な商品を仕入れる時の課税額は関税と消費税合わせて20%くらい見積もっておくと、そこまでびっくりするような額にはならないんじゃないかなと思います。

商用関税と個人用関税ってどう違うの?

輸入の種類には商用としての発送と、個人使用用の発送の2種類があります。意味合いとしては、商売としての仕入れか、自分で使う用のお届けかという感じですね。

主に海外ショップからの直送は個人用の発送として送られます。ショップから見れば、購入者がそのままバイマで出品しているということは知らないので、普通に「日本のお客さん」として発送する訳です。

この場合の個人用関税額は商品金額の60%に対して課税されます。例えば1万円の商品を仕入れる時、10000円の60%、6000円に対して関税と消費税がかかるので、関税率10%の時の請求金額は1128円(関税600円+消費税528円)になります。

商用での発送だと1880円になるので、当然個人用として送ってもらった方が関税等は安くすみます。しかも個人用発送だと税関がスルーしやすいので実際には関税が1円もかからないことも多くあります。詳しくは過去のこちらの記事をどうぞ。

だったら直送の方がいいじゃんと思われるかもしれませんが、当然同じ仕入先から出品しているライバルパーソナルショッパーもたくさんいるので、価格競争に陥ります。そして仕入れ先も日本に直送してくれているショップに限定されるので、仕入れられる商品ラインナップも限られます。

ただでさえ少ないショップにたくさんのパーソナルショッパーがひしめきあっている状況なので、そこで差別化を図って自分のアカウントの利点をアピールする必要が出てきます。ここについては各々の戦略が光るところになるので、良し悪しは一概には言えません。

ただ、間違いなく言えるところは、個人用関税が適用されている状態に長期間甘えるのは危険だということです。税関はどの家がどんな商品をどれだけ輸入しているかを全て記録しています。商売用として仕入れしていると税関に見なされれば、今後の仕入れは全て商用関税になりますし、過去に遡って追徴課税されることも珍しくありません。

そうなると今まで構築していたビジネススキームが根底から崩れ去ったりするので、なかなかにリスクがあります。今は大丈夫でもいつかその時は訪れるので、そうなっても大丈夫なように、もしくはそうならないような対策を取りましょう。なるべく太く長いビジネススキームを構築する方が長期的に儲かりますし、変なストレスもかからなくてgoodです。

以上、「関税ってどのくらいお金かかるの?」のコラムでした!この記事が誰かの役に立ちますように!!

<まとめ>
・関税はだいたい10%の関税と8%の消費税の合計金額が請求される
・商品ごちゃ混ぜダンボールは一括して関税率が決定されることがほとんど
・革靴は4300円か30%のどちらか高い方の関税額が請求される
・合成皮革は革靴とみなされないが、ソール以外に少しでも天然革が使われている革の履物は革靴扱い
・無税商品のカテゴリ(腕時計とか)でも8%の消費税は発生する
・個人用の関税は0.6掛けで計算される、直送商品はだいたい個人用扱い

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